上茶谷&甲斐野、雪辱の0封リレー 東洋大3季連続Vに王手

 「東都大学野球、東洋大1-0亜大」(30日、神宮球場)

 東洋大が雪辱し3季連続19度目の優勝へ王手をかけた。今秋ドラフト1位候補の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年・京都学園)と甲斐野央(ひろし)投手(4年・東洋大姫路)が完封リレー。虎の子の1点を守り切り投手戦を制した。東洋大が勝ち点を落とせば、国学院大の10年秋以来15季ぶり2度目のリーグ制覇となる。

 プロ注目の右腕2人が、優勝へ1敗もできないチームを救った。上茶谷は敗戦投手となった1回戦に続き先発。連投に「やり返せるチャンス」と燃えた。テンポよく抑えていき「意外と楽しんで投げられた」と6回無失点で自身4試合ぶりとなる5勝目。阪神・吉野スカウトは「自分の投球に専念している」と修正能力を評価した。

 後を受けた甲斐野は進化を見せた。玉井信博コーチ(68)からの助言でカーブを解禁。「感覚がよかった」と直球との球速差約40キロの緩急がはまり、3回無失点4奪三振の好救援で試合を締めた。

 強力投手陣はフル回転の覚悟だ。故障で戦列を離れていた梅津晃大投手(4年・仙台育英)も復帰のメドが立ち、ブルペン待機する。上茶谷、甲斐野、梅津の150キロ超右腕トリオの継投で、3連覇をつかむ。

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