2020東京五輪イヤー、前倒し3月20日開幕案浮上

 東京五輪が開催される2020年のプロ野球開幕日を3月20日に前倒しする案が浮上していることが2日、明らかになった。その場合、セ・リーグでは3月10日の1950年に次ぐ早い開幕となる。

 既にプロ野球では20年東京五輪期間中の公式戦を全面的に中断する方針を決めている。五輪は7月24日に開会式を迎え、8月9日に閉会する。その17日間は、プロ野球界としても試合を行わず五輪に協力する姿勢だ。

 議論を進めた結果、浮上したのが3月20日開幕案で、3月30日の今季と比較すると10日早い。早めても足りない数試合分はレギュラーシーズンの終盤に組み込む。オープン戦は通常より数試合減らし、春季キャンプは各球団が1月末から合同自主トレを行っているケースが多いため、問題はないとみられる。

 プロ選手が参加した00年のシドニー五輪以降、04年アテネ五輪、08年北京五輪と、日本代表の試合が組まれている日に部分的な公式戦中断はあったが、長期に中断した例はない。1964年の東京五輪は、10月開催でシーズンの公式戦を中断することはなかった。

 20年シーズンの日程は19年の日程と並行して作成し、今年中に決める方針。今後は日本野球機構(NPB)と12球団でさらに本格的な協議を進め、実行委員会などでも話し合われることになりそうだ。

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