ソフトバンク・柳田サイクル安打 “三度目の正直”で達成「マジで奇跡」

 「日本ハム0-10ソフトバンク」(21日、札幌ドーム)

 ソフトバンク・柳田悠岐外野手(29)がプロ野球史上65人目、通算70度目のサイクル安打を達成した。初回に有原から先制4号ソロを放つと、次々と快音を奏でて記録へ近づき、八回に5安打目となる三塁打。球団ではダイエー時代の2003年村松以来、15年ぶりの快挙を成し遂げた。投手陣も零封リレーで快勝。チームは連敗を「2」で止めた。

 迷うことなく、全速力で二塁を蹴った。八回。柳田の鋭い打球が、右中間を割った。一、二塁間で加速した大きなストライドが三塁へ伸びる。ミスのない中継プレーからの送球との競争。球場全体が息をのんだ瞬間、送球は猛然と滑り込んだ柳田の体に当たってそれた。球団15年ぶり、史上65人目のサイクル安打だ。

 「マジで奇跡だなと思う。バッティングがあまり調子よくなかったけど、こういうこともあるんだな、と。(5打席目は)全く考えず、自分のスイングをすることだけ。抜けたときに『おっ』と思ったけど。本当に運がよかった。一生懸命走りました」

 初回に有原から豪快な先制4号ソロをぶっ放し、四回に中前打、五回に中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、早々と偉業にリーチをかけた。六回には自身3年ぶりの1試合4安打となる中前適時打。八回はベンチから「三塁打、三塁打!サイクルいけ」と期待の声を受けて打席に向かった。

 2015年、16年シーズンにも「三塁打残し」でサイクル安打にリーチをかけたが、いずれも最終打席で快挙を逃した。今季は最初に訪れたチャンスで、15年に打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を達成した球界トップクラスの脚力を見せつけた。

 5安打4打点1盗塁の3番打者が勢いをつけた打線は、今季2度目の先発全員安打の猛攻で連敗を「2」でストップ。「今日は今日。明日は明日なんで。明日また頑張ります」。まだまだ暴れ足りないとばかりに、帰りのバスへ乗り込んだ。

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