巨人高橋監督 昨季1度しかなかった4点差以上の逆転勝利「練習の成果が出ている」
「巨人8-4阪神」(31日、東京ドーム)
巨人・高橋由伸監督が、会心の逆転勝利を喜んだ。
岡本が特大の1号3ランを含む4安打5打点の大暴れ。打撃が課題の小林も決勝打を放ち、2打数2安打と活躍した。小林は前日の開幕戦から、4打数4安打の打率10割と勢いが止まらない。
高橋監督が就任して以降、4点差以上の逆転勝利は昨季9月25日のヤクルト戦の1度だけ。オフに磨いてきた攻撃力が、早くも成果を発揮した格好だ。
高橋監督は「後半によく粘ってくれましたし、岡本が最後にいい一発を打ってくれたなと思います。(岡本は)期待通りというか、今日は本当にいいバッティングをしてくれた」と満足げ。小林についても「少しずつですが、練習の成果が出ています」と、手ごたえも口にした。
2点ビハインドの六回、無死満塁では代打の切り札・阿部を投入し、相手にプレッシャーをかけた。ベテランは押し出し四球で3点目をたたき出し、逆転勝利に貢献。若手とベテランが融合しての勝利に「ここぞという時には上原であったり、阿部であったり、やはり頼りになりますし、今後も頼りにしていきたい」とうなずいた。
就任3年目。ベンチの高橋監督も、これまで以上に感情表現をする姿が目立つ。チームとともに変貌を遂げつつあるが「初勝利はうれしいです。ただ、始まったばかりですから、精いっぱいがんばりたいと思います」と、表情を引き締めた。