侍・稲葉監督 東京五輪金メダルへの土台となる28人選出「勝利にこだわっていきたい」

 野球日本代表の稲葉篤紀監督(45)が20日、那覇市内で会見し、オーストラリア代表と戦う「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日・ナゴヤドーム、4日・京セラ)のメンバーを発表した。1月に先行発表したDeNA・筒香嘉智外野手(26)ら6選手に加え、新たに22選手を選出。強化試合での勝利を目指すと同時に、2020年東京五輪に向けた土台作りも進めていく。

 “28人の侍”が出そろった。3月にオーストラリア代表と戦う強化試合。会見でメンバー全員の名前を読み上げた稲葉監督の表情に、強い決意がみなぎっていた。

 「現時点でのトップチームのメンバー。2020年の東京オリンピックの金メダル獲得に向けた土台となるチーム作りを目的としています」。初めてフル代表でタクトを振る指揮官。若手を多く招集したのは、力を見極めたいという狙いがある。

 自身の理想を反映させた。打線は主砲の筒香を中心にし、機動力も使える選手をそろえた。攻撃には積極的に先の塁を目指す機動力、世界に対抗できる破壊力を求める。「スピード&パワー。これを実現することができるチームを作っていく」と明言した。

 日の丸を背負うからには必勝を期す。「勝利にこだわっていきたい。若手を含むこのメンバーでオーストラリア戦に勝利したい」。そして将は、全員で戦う姿勢を強調した。今回の強化試合では、あえてキャプテンを置かない。「選手同士がたくさんコミュニケーションを取って、みんなにいろんな発言をしてもらう」との方針も示した。

 稲葉監督は決意を新たにした。メダルラッシュの平昌五輪。選手の五輪にかける熱い思い、歓喜に沸く国民の姿を見て、心を打たれた。「この2年半、しっかりと準備をして、金メダルを獲って、日本の皆さまに喜んでもらえるように、という思いです」。“稲葉ジャパン”が世界の頂点を目指し、大きな第一歩を踏み出す。

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