巨人・山口俊「野球できる喜び感じた」オール直球3人斬り ミスター“喝”に応えた

 「巨人紅白戦、白組4-10紅組」(12日、KIRISIMAサンマリンスタジアム宮崎)

 巨人・山口俊投手(30)が12日、紅白戦に登板し、1回無失点の好投を見せた。前日に長嶋茂雄終身名誉監督(81)から“喝”を入れられた右腕は、オール直球で三者凡退。昨年7月9日の阪神戦(甲子園)以来、暴力トラブルによる謹慎明けでは初となる実戦を終え「野球ができる喜びを感じて投げました」としみじみと話した。

 順調な調整ぶりを体現した。四回に3番手として登板。先頭のドラフト3位・大城(NTT西日本)を3球で見逃し三振に斬ると、和田、同4位・北村(亜大)を内野ゴロに仕留めた。わずか10球の貫禄投球。「まずまず。今のところは順調」と手応えを示した。

 FA移籍1年目の昨季は右肩痛で出遅れ、復帰した矢先に暴力トラブルを起こしてわずか1勝。1年を棒に振った。再起を期して臨んだキャンプ。前日に長嶋氏から「今年は野球を頑張ってほしい」などと激励を受け、周囲を納得させる投球を披露した。

 高橋監督は「やっぱりいいなあと思いましたね」と目を細め、松井臨時コーチも「ケガなく実力を発揮してくれれば、ジャイアンツの勝利につながると思います」とうなずいた。期待を裏切った人々へ恩返しの1年。「やることは決まっている」と決意をのぞかせた移籍2年目のFA右腕が、上々のスタートを切った。

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