楽天の開幕投手は則本 故星野副会長との「絆」信じ託す
「楽天春季キャンプ」(6日、久米島)
楽天・則本昂大投手(27)が、3月30日のロッテ戦(ZOZO)で2年ぶり5度目の開幕投手を務めることが6日、決まった。梨田昌孝監督(64)が明らかにした。指揮官の計らいで、則本がプロ1年目で開幕投手を務め、チームが日本一に輝いた2013年と同じ佐藤投手コーチから伝えられた。
梨田監督の今季への心意気が込められていた。「1年目で則本が15勝し、日本一になった2013年と同じ佐藤コーチ。お亡くなりになった星野監督で日本一になった。そういう絆というかね。その(佐藤コーチが伝達する)方が思いがすごく伝わるんじゃないかと」。星野球団副会長が1月4日に死去し、その遺志を継いで戦う-。今季のチームの使命をエースに託した。
則本自身も意気に感じた。「今年の1年の軸を任せるという意味でもある。143分の1ですが、その1というのはスタートの1でもあるしチームに勢いをつけたい」。この日のブルペンではカーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと変化球を解禁し115球。おのずと力がみなぎった。