ヤクルトの浦添キャンプに今年から登場したのは、一人乗りの超小型電気自動車「Ｂ・ＣＯＭ」。球団のイラストが施されたかわいらしい姿に、記念撮影するファンも少なくない。球団関係者の移動や器具の運搬に使用されており、最高時速は６０キロ。公道も走れる優れものだ。

　実はこの乗り物、全国で働く『ヤクルトレディ』の足でもある。各地の営業所で約１０００台が稼働。顧客に商品を日々届けている。車体にはさまざまなラッピングが可能。会社と商品のＰＲにもひと役買っている。

　キャンプで使用する２台は、製造元のトヨタ車体からの無償貸与。球団関係者は「何かで目に触れて『キャンプでも使っているんだ』と、ヤクルトレディさんの励みになれば」と願う。チームだけでなくグループの後方支援にも、ちっちゃなボディーで貢献する。