1番・柳田でソフトバンク10点爆勝 見タカ!五回打者10人猛攻7点

 「日本シリーズ・第1戦、ソフトバンク10-1DeNA」(28日、ヤフオクドーム)

 2年ぶり8度目の日本一を目指すソフトバンクが、レギュラーシーズン3位から勝ち上がったDeNAを10-1で下して先勝した。一回、アルフレド・デスパイネ外野手(31)の適時二塁打で1点を先制すると打線が爆発。五回には一挙7点を奪うなど計9安打10得点で圧倒した。DeNAは投打とも振るわず、CSファーストS、ファイナルSと同様に黒星発進となった。

 心に描いた最高のストーリーがフィールド上で展開された。常にシリーズ初戦の先制点にこだわってきたソフトバンク・工藤公康監督(54)。「その通りになって良かった」と安どの笑顔を浮かべた。

 百戦錬磨の鷹軍団。それでもシリーズ初戦には独特の緊張感がある。工藤監督が「期待通り、それ以上だと思っている」としたのが1番・柳田悠岐外野手(29)の存在だ。

 初回、先頭の柳田が詰まりながらも中前打で出塁。「少しみんなの緊張がほどけた。みんなが振れるようになった」と指揮官が評する一打から1死二塁の好機を作り、デスパイネの左翼線適時二塁打で先制点を手にした。

 戦前から「初戦は先に点を取ってリラックスできるか。初回からフルスロットルで行って、何とか先制点を取りたい」と話していた工藤監督。「普段通りの野球をやりたい」。そのために必要なピースが柳田だった。

 9月に右脇腹を痛めて戦線離脱。それでも、CSファイナルS第5戦で復帰を果たし、チームの日本シリーズ進出に貢献した。復帰からは通常の3番ではなく1番で起用した理由を、工藤監督は「長打もある。ヒットも打てる。足もある。3番の時よりもバリエーションが増えると思った」と説明。そのキーマンとも言える男が、チームに勢いを与えた。

 こうなれば、もう止まらない。二回には長谷川勇の2ランで加点。2点差とされた直後の五回は打者10人の猛攻で一挙7得点。CSファーストSから勝ち上がったDeNAの勢いを一気にかき消した。

 柳田も「この場に立てていることがうれしい。10割のスイングをして痛みが出なかったので良かった」と喜びを表す。最高のスタート。だが指揮官は冷静だ。「相手も雰囲気に慣れれば、いつもの打撃が出てくる。浮かれず、一戦必勝でやりたい」。常勝の鷹に下克上を許す死角はない。

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