高知追手前が4年ぶり四国大会出場 高校野球高知大会3位決定戦、高知商を下す

 「高校野球・秋季高知大会・3位決定戦、高知追手前9-6高知商」(17日、春野球場)

 高知追手前が高知商を振り切り、4年ぶり2度目の四国大会出場を決めた。

 悪天候で2日間順延となり、この日も雨が降り続く中で行われた3位決定戦。勝者が四国切符を手にする一戦で、高知追手前の打線がつながった。初回に1点を先制されたが、その裏に5番・大坪拓未内野手(2年)の適時打で同点に。その後も着々と加点し、五回までに9点を奪った。終盤は相手に反撃を許したが、エース左腕・岡林倖生投手(2年)が踏ん張り、逃げ切った。

 常廣直樹監督(37)は「技術は劣るかもしれないが、選手が気持ちで負けなかった」とナインをたたえ、主将の中山歩武捕手(2年)は「目標は四国大会優勝。しっかり準備して、少ないチャンスをものにする野球をしたい」と意気込んだ。

 高知追手前は1878年創立の高知中を前身とする公立校で、県内屈指の進学校として知られる。

 多くの卒業生が各界で活躍しており、「アンパンマン」シリーズで知られる漫画家・絵本作家の故・やなせたかし氏も同校のOB。

 野球部OBには、昨年1月に他界した元慶大監督の前田祐吉氏がいる。同氏がエースを務めた1946年夏と47年春に甲子園に連続出場し、47年春は準決勝まで勝ち進んだ(当時は城東中)。28日に開幕する四国大会では、このとき以来、71年ぶりとなる来春センバツ出場を目指して戦う。

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