国体Vの広陵・中村奨成、10・26運命のドラフトへ「最高の形をイメージしています」
「愛媛国体・高校野球硬式・決勝、広陵7-4大阪桐蔭」(9日、坊っちゃんスタジアム)
今秋ドラフト1位候補・中村奨成捕手(3年)が、高校生活最後の公式戦で、野球人生初の全国大会優勝を果たした。試合後は満面に笑みを浮かべて選手から胴上げされた。試合後の一問一答は次の通り。
-優勝を決めた今の気持ちは。
「素直にうれしいです。最高の仲間と優勝できたのが一番の宝物。3年間、中井先生の下で頑張ってきてよかったと思いました。中井先生を胴上げできて最高ですね」
-スタンドからは多くの観衆が観戦していた。
「注目していただけることはありがたいと思っています。その力を借りて、試合に臨もうと思っていました」
-ドラフト会議まで20日を切った。
「ドキドキする気持ちもあります。今のままでは高校で通用しても、上(プロ)では通用しない。これから人間的にも技術的にもレベルアップしたいですね」
-ドラフト会議前日のイメージはできるか。
「夜寝る前に考えると思いますけど、最高の形をイメージしています」
-最高の形とは。
「どこでもいいので1位で指名していただいて、また仲間に胴上げしてもらう、というのをイメージしたいですね」
-大阪桐蔭との決勝では、U-18W杯でチームメートだった徳山壮磨投手(3年)と対戦して、3打数1安打2三振だった。
「完敗ですね。いいボールを投げるのは分かっていたんですけどね」
-試合後には何か声を掛け合っていた。
「『いい戦いをありがとう』と言ってくれました。同じタイミングで『お互いにまた別のステージで頑張ろう』とも話しました」
-大阪桐蔭の新チームで主力となる根尾昂投手(2年)とも対戦した。
「ストレートに力があるなという印象を持ちました」
-高校野球生活ではやりきった思いが強いか。
「夏の甲子園で優勝できなかったことは、すごく悔いが残っていますけど、この仲間とプレーできたことは、この先の人生で宝物になると思います」