ロッテ・パラデスが逆転3ラン 1カ月ぶりの10号で残留アピール
「ロッテ-オリックス」(9日、ZOZOマリンスタジアム)
ベンチのペーニャが立ち上がって両手を広げた。まるで自分のことのように喜んだ。
四回1死一、二塁。ロッテ・パラデスが0-2から山本のフォークを捉えた。打球は右翼席へ一直線で飛び込む逆転の10号3ランとなった。
9月6日の西武戦(メットライフドーム)以来の本塁打に、パラデスは「自分の一発でチームが目覚めたというか、勢いついてくれたので、いいホームランが打てたね」と振り返り、こう続けた。
「なかなか、9本からの1本が出なかったが、本拠地最終戦で出たのは良かったデス」 6月初旬に入団したペーニャとは同じドミニカ共和国出身。日本で実績のあるペーニャにとって7歳年下のパラデスは“弟分”で、普段からアドバイスを欠かさない。パラデス、ベンチのペーニャに感謝だ。
ダフィーとサントスはすでに帰国した。
この日、山室球団社長はパラデスの来季残留について、「いろいろ修正しなければならないが、もうちょっと見てみたい」と話しており、新外国人獲得の絡みもあるものの、残留へ希望が出たばかりだった。
さらに2死二、三塁から荻野が右へ2点適時打を放った。
9月18日の楽天戦(Koboパーク)以来の一打に、「打ったのはストレートです。ジミー(パラデス)が打ってそのあと、タム(田村)、翔平(加藤)が続いてくれたので、自分は何とかランナーを返したいと思っていました」と声を弾ませた。
パラデスは五回にもタイムリーを放って4打点を挙げた。
ロッテにとって今季142試合目は本拠地最終戦。是が非でも勝ちたいところだ。