巨人・中井「僕でいいのかな」 球団通算10000号に心境複雑
「巨人3-0ヤクルト」(26日、東京ドーム)
巨人・中井大介内野手がプロ野球史上初の快挙となる球団10000号本塁打を放った。17日のDeNA戦以来となるスタメンで放った貴重な一発。しかし試合後のお立ち台で中井は、打った直後「少し複雑」な心境だったことを明かした。
会心の一発にも、ダイヤモンドを1周した背番号61はナインの祝福に照れ笑いを浮かべ、スタンドの歓声に対して控えめに喜んだ。その理由を「凄く光栄なことではあるんですけど少し複雑でした。僕でいいのかなと…」と明かした。
プロ10年目の今季は初の開幕スタメンをつかんだものの、シーズンを通して首脳陣の期待に応えられていない。本人も「悔しい思いをしている」と十分に自覚している。
内角のストレートを上手くさばいての一発。打った瞬間は「手応えはあったけど、(メモリアル弾は)ヤバイなと…」との思いが頭をよぎったという。それでもナインの祝福やファンの声援を受けて「喜んでもらえてよかった」と笑った。
チームは大逆転でのCS出場を狙う立場。中井も「シーズンは残っているので挽回できるように頑張りたい」と、チーム同様に最後まで諦めないことを誓った。