明豊、同点打の管も興奮「何も考えられない」 延長十二回3点差逆転サヨナラ8強

延長12回、明豊・浜田はサヨナラとなる四球を選びガッツポーズ(投手・金城、捕手・田中)=撮影・山口登
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 「全国高校野球選手権・3回戦、明豊9-8神村学園」(18日、甲子園球場)

 延長十二回に及ぶ激闘の末、明豊(大分)が神村学園(鹿児島)を下し、サヨナラ勝ちで8強入りを決めた。延長十二回2死走者なしから3点差を追いつき、さらに満塁から押し出し四球で白星をつかんだ。九回には神村学園が3点差を追いつき、延長戦に突入するという最後まで目の離せない内容で、殊勲の同点打を放った明豊・管大和外野手(2年)も「興奮して何も考えられない」と顔を紅潮させていた。

 ドラマのような展開だった。序盤から着実に得点を重ねた明豊が有利に試合を進めたが、神村学園が3点差を追う九回に2死一塁から3連打で同点とし、試合は延長戦にもつれ込んだ。

 そして次に試合が動いたのは延長十二回。神村学園はヒットと四球、死球で1死満塁に。ここでスクイズに失敗したが、続く後藤がセーフティスクイズを敢行。相手守備の悪送球も誘って3者がかえり、3点をリードした。

 しかし、これで決着とはならなかった。明豊は2者が倒れ2死走者なしから、連打と四球で満塁とすると、暴投で1人が生還し2点差に。なおも二、三塁から管が高いバウンドのゴロで左前に運ぶ、同点2点適時打を放った。

 さらに、三村が投手強襲の安打。琉が四球で出て満塁となり、この試合に先制打と本塁打を放っている浜田がサヨナラ押し出しとなる四球を選んだ。

 同点打の管は「最高です。緊迫して、こういう緊張感の中、最後決められたのは自分の中で大きいと思っています」と胸を張った。延長十二回の攻撃は「先輩たちを信じて」打順を待っていたといい、「自分は前の打席では打っていないので、チームの役に立ちたいと思ってしっかり打っていきました」と振り返った。

 今までの野球人生を振り返っても「人生に何度かしかない、いい場面だと思うので、そこはとてもうれしく思っています」と声を弾ませた管。「相手チームもとても強くて、自分たちもひけをとらないようにしっかり振っていったので。そこは勝つ…勝てたような気がします」と、興奮でうまく舌もまわらない様子で、天理(奈良)との準々決勝へ向けても「今の状況も興奮して何も考えられないので、まだ、これから考えます」と語った。

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