明徳義塾・馬淵監督50勝お預け「もう一回、挑戦します」

 「全国高校野球選手権・2回戦、前橋育英3-1明徳義塾」(16日、甲子園球場)

 2回戦4試合が行われ、明徳義塾(高知)は前橋育英(群馬)に1-3で敗れ、馬淵史郎監督(61)の甲子園通算50勝はお預けとなった。甲子園初先発の2年生右腕・市川悠太投手が力投したが、打線が4安打1得点とふるわなかった。

 「50勝」はお預けとなった。最速149キロの相手エース・皆川を攻略できず、わずか4安打で完敗。これが春夏通じ甲子園で30敗目となった明徳義塾・馬淵監督は「力負け。相手が一枚も二枚も上でした」と脱帽するしかなかった。

 背番号11の市川をマウンドに送り出した。1回戦・日大山形戦後の夜、指揮官から「誰にも言うなよ」と極秘で甲子園初先発を言い渡された2年生右腕は、「監督に50勝をプレゼントしたい」と、強気の内角攻めで相手打線に立ち向かった。

 しかし三回に1点を失うと、七回には1死二塁から連打を浴びて2点を献上。「内角狙いの甘く入った球を打たれた。コントロールミス」。節目の白星を贈れず、唇をかんだ。

 10年ほど前、前橋育英・荒井監督が「勉強させてください」と明徳グラウンドを訪れたという。「当時は前橋育英なんて知らんかった」と馬淵監督。13年夏に全国制覇を果たしたその新鋭校に、甲子園初対戦で完敗。馬淵監督は「前橋育英は強い。走攻守、バランスがいい。ああいうチームを作りたい」と敵将の手腕を認めた。

 自身の50勝については「もう一回、挑戦します」と話し、「来年のセンバツに出たら、その話題で」とニヤリ。来春の到達を目指し、市川や4番・谷合が残る新チームを鍛え上げる。

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