PL学園OBの津田学園・佐川監督が甲子園初勝利

 「全国高校野球選手権・1回戦、津田学園7-6藤枝明誠」(8日、甲子園球場)

 夏初出場の津田学園を率いる佐川竜朗監督(39)が、自身の監督初星を挙げた。延長十一回の末のサヨナラ勝ち。高校日本代表の第1次候補、藤枝明誠・久保田を打ち崩した教え子たちに「(昨夏の県大会)準優勝の悔しさからひと冬を越えて成長してくれた」と目を細めた。

 昨夏限りで休部となった名門、PL学園のOB。1996年夏に外野手として甲子園の土を踏み、明大、日本通運を経て教員免許を取得した。2008年に同校の監督に就任し、自身にとって初の甲子園となる。

 今夏の三重大会決勝後には、恩師の中村順司氏(元PL学園監督)から電話があり「優勝おめでとう。でも、甲子園で校歌を歌って初めてスタートだ。しっかり準備しなさい」とアドバイスされた。「雲の上の存在」という1学年上の阪神・福留からも間接的に祝福のメッセージを受けた。「甲子園で全員で校歌を歌うのが夢だった。やっと歌えた」と感慨深げに語った。

 母校の野球部は休部となったが、指導者として“PL魂”はしっかり受け継いでいる。座右の銘は中村元監督の指導理念でもあった「球道即人道」と「人間力」。「PLの教えは、人のために何ができるか。『人生』という言葉は『人のために生きる』と書くと中村監督から教わりました」と、野球を通じた人格形成に力を注いでいる。

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