「楽天１－５ソフトバンク」（２７日、Ｋｏｂｏパーク宮城）

　梨田楽天が守護神離脱のアクシデントに見舞われた。今季２９セーブをマークしていた松井裕が左肩を痛め、仙台市内の病院で「左大円筋付着部炎部分損傷」と診断され、投球再開まで４週間を要することが判明した。

　梨田監督はため息交じりに切り出した。「少しかかりそうだということでね…。仕方ない。ここまでよく投げてくれた。疲れもあるだろうと思う」。前日２６日のソフトバンク戦では３点リードの九回、疲労を理由に登板を回避。この日は、試合前練習に姿を見せなかった。

　勝利の方程式を締めくくる絶対的クローザー。指揮官は「ハーマン、福山をうまく使っていく」と“日替わり守護神”で乗り切る方針を示した。

　災難は続く。今江が六回の一塁守備で打者走者の松田と交錯し、仙台市内の病院で「左尺骨骨幹部骨折」と診断された。ペゲーロ、藤田、岡島と主力に故障者が続出。右肘を痛めていた茂木は、３０日のオリックス戦から１軍復帰する見込みだが、相次ぐ離脱者に梨田監督は「何とかやり繰りするしかない」と唇をかみ締めた。

　連勝は４で止まったが、２位ソフトバンクに１・５差をつけて首位に立つ。激しさを増す優勝争いを逆境の中、戦わなければならない。