暗黒のド真中…ヤクルト14連敗 それでもファンから「応援してる」

 「ヤクルト1-11阪神」(21日、神宮球場)

 また勝てなかった。ヤクルトは7月未勝利のまま、47年ぶりの14連敗。借金は28まで膨らんだ。

 悪い流れが随所で出た。初回は1死二塁から坂口が中前打を放ち、二走の山田が本塁へ駆けたがタッチアウト。真中監督は「なかなかうまく回らない中、動きを見せながら攻めていければ」と積極策を打ち出したが、先制とはいかなかった。

 守備でもほころびが出た。四回は高山の打球を右翼・上田が見失い二塁打とされると、1死後にロジャースに痛恨の2ラン。

 七回は福留の飛球を三塁・藤井が取り損なった。2死二塁からの左前打ではバレンティンが好返球で代走・俊介を刺したが、コリジョンルールが適用されてセーフとなり、中村には警告が与えられた。指揮官は「足を引っ張ってしまうようなミスも出てしまう」とうなだれるばかりだ。

 それでも試合後はスタンド、クラブハウス前に集まったファンから「応援してるぞ」「頑張れ」「辞めないで」の声が飛んだ。暗いトンネルをなかなか抜け出せないでいるが、新助っ人・リベロが22日に1軍に昇格する。20日の2軍デビュー戦で1号本塁打を放った男を起爆剤とし、声援を送り続けてくれるファンのためにも戦い続ける。

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