清宮104号は初回先制V2ラン 早実コールド発進
「高校野球・西東京大会3回戦、早実9-2南平」(15日、ダイワハウススタジアム八王子)
西東京大会では、早実が八回コールドで初戦を突破した。怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(3年)は初回に公式戦6試合連続本塁打となる先制2ランを放ち、3打数1安打2打点。最後の夏の初打席で高校通算104号をマークし、幸先のいいスタートを切った。高校通算最多とされる山本大貴(神港学園)の107本塁打まであと3本。次戦の4回戦は17日に芦花と対戦する。
夏空に高く舞い上がった白球が、ゆっくりと時間をかけて右翼フェンスのわずか向こう側に落ちた。今大会初打席でいきなり飛び出した高校通算104号。1年前からの成長を証明する一発で、清宮のラストサマーが幕を開けた。
初回1死二塁から、内寄りの直球を捉えた。「ファウルかなと思ったんですけど、飛距離は十分かなと思った」。右翼ポール際への先制2ランは、滞空時間の長い放物線。芯で捉えたものの「こすった」と表現する当たりが柵越えした。
昨夏は最後のひと伸びに泣いた。準々決勝・八王子学園八王子戦の九回、アーチなら同点の大飛球は「こすって」フェンス手前で失速。右犠飛となり、チームは敗れた。そこから「あと5メートル」を目標に、パワーアップを図ってきた。「打球の上がり方も結構似てましたし、確実に去年より伸びているなという実感はある」と自信に満ちた表情を浮かべた。
1年夏の初戦。下馬評通りに下した相手校の選手が号泣する姿に、高校野球の夏の重みを知った。入学時はホームランを打つことしか考えていなかった少年が「自分のことはどうでもいい」と考えをあらためた。
あれから2年。「つないで打点を稼ごう」という意識で放った先制弾。和泉実監督(55)も「チームに勇気をくれた一発」と称賛する働きで初戦の硬さを取りのぞき、「自分のホームランで和んで盛り上がってくれたので、気持ち良かった」と喜んだ。
前日はメンバー外の選手が作製した、チームの歩みを振り返るモチベーション映像を観賞。気合十分で臨んだ初戦で、きっちり主砲の仕事を全うした。「でも3の1なので、まだまだです」とニヤリと笑った清宮。2季連続、夏は2年ぶりの聖地へ、エンジン全開はこれからだ。



