楽天 執念采配でソフトバンク追走 今江セーフティバントで失策誘う
「楽天4-2西武」(8日、Koboパーク宮城)
執念采配が奏功した。同点に追いつかれた直後の八回、無死一、二塁。楽天・梨田監督は今江にセーフティーバントのサインを送った。「二、三塁にしておこうと思ってね。次が敬遠されるかもしれなかったけど」と振り返る。
今江の犠打は今季初。昨季4度、ロッテ時代の一昨年はゼロだが、隠れたバント名人は、意表を突かれたシュリッターの失策を誘い満塁となった。流れを完全に呼び戻すと、巨漢助っ人が本領発揮。代打・アマダーの痛烈な打球が左翼線を破り、勝ちをもぎ取った。
アクシデント、ハプニング続きだった。快投していた美馬が右足をつり、6回無失点で降板。八回には遊撃・三好の失策に始まり、ハーマンがボークを犯した直後に同点2ランを被弾。バタつきながらも、指揮官のタクトで勝利を引き寄せた。
球場最多記録を更新する2万7387人の観衆の前で快勝したが、首位ソフトバンクも勝ちゲーム差は1・5のまま。梨田監督は「八回はエラーやボークも絡んで、ああいうところを修正していかないと、先々厳しくなる」と気を引き締めた。