「ロッテ１－５楽天」（４日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　雨にも負けず、楽天のエース則本が価値ある白星をもぎ取った。５回１失点、７奪三振。チームの連敗を止める今季９勝目を挙げ、自身ルーキーイヤーから５年連続となる２桁勝利に王手をかけた。

　横殴りの雨粒に耐え、則本は腕を振り続けた。「マウンドはぬかるんでいた。でも状況は相手も同じ。ゲームを成立させようとピッチングしました」。初回に１点を失ったものの、二回以降はパーフェクト投球。「下が滑らないように、あまり力任せにならないよう、コーナーを突く投球を心掛けました」と、悪条件を工夫ではねのけた。

　中継ぎ陣を休ませ、コールドの“省エネゲーム”で奪った勝利は、チームにとっても大きい。前カードではソフトバンクとの首位攻防戦で１点差での連敗。梨田監督は「負けたけど、いいゲームができている証拠。今日のようなゲームを取れるということはね」とうなずいた。その中心に、則本がいる。