巨人・菅野、完投で7勝目 激震人事にエース燃え本拠地ワースト連敗8で止めた!
「交流戦、巨人5-1ソフトバンク」(13日、東京ドーム)
九回2死一、二塁。柳田を直球で空振り三振に取ると右手を強く握り、喜びを爆発させた。巨人・菅野が3安打1失点で今季4度目の完投勝利。リーグトップタイの7勝目を挙げ、お立ち台で「何とか今日は(13連敗もあった)流れを変えようという気持ちでマウンドに上がりました」と感極まった表情で話した。
気迫のこもった投球だった。二回から七回まで無安打に抑え、失点は八回にソロで許した1点のみ。「前回、前々回。自分で自分の首を絞めていた。打たれることを恐れず、低めに丁寧に投げました」。過去2登板はいずれも5失点以上し、勝利に導けず。その間に球団史上初の13連敗も喫したが、反省をこの日につなげた。
チームが低迷する中、この日は堤GMが退任。球団全体が揺れる中での白星だった。「自分たちが結果を出して勝ち続ければ、こういうことにはならないと思う。チームのために尽力してくれた方のためにも、勝って恩返しすることが自分たちのやっていくこと」と神妙な面持ちで語った。
高橋監督は「この2試合良くなかったのが修正して、菅野らしい投球をしてくれた」とエースに賛辞を贈った。チームの本拠地ワースト連敗を8でストップし、交流戦の最下位も脱出。エースの120球が、チームに価値ある勝利をもたらした。