ロッテ 3勝目が遠いドラ1佐々木、同じサイドスロー安仁屋氏「不自然だ」
「交流戦、広島7-1ロッテ」(4日、マツダスタジアム)
「チームに申し訳ない」。ドラフト1位の佐々木千隼投手(桜美林大)がうなだれた。
3勝目は遠かった。5回を本塁打2本を含む被安打「6」の「4」失点。試合を作ることができず、マウンドを去った。
一回、先頭の田中に中前打され、菊池の内野ゴロで1死二塁。丸に先制となる右中間突破の適時二塁打を浴びた。
四回には2死からエルドレッドに2-0からの132キロフォークを左翼席上段に運ばれた。五回には1死一塁で丸に初球、内角136キロ真っすぐを右翼席にたたき込まれた。
「初回、ホームランともにしっかり投げ切れていない。甘く入ったボールを打たれた」と振り返り、五回のピンチを招いた先頭打者・田中への四球を「リズムを悪くした」と悔やんだ。
伊東監督も「コントロールですね。甘いところに」と佐々木の制球ミスを指摘した。
自分の思うような投球フォームを描けず、ゲームの入り方にも苦心している。
デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「サイドスローだと聞いていたが…」と前置きしながら、こう話した。
「見ているとオーバースローだったり、時に腕を下げて投げていた。これが意識してやっていることならいいが、そうでなければ不自然だ。左打者の内角にはシュート回転して球が入る。丸に打たれたのがそうだった」。
25日のソフトバンク戦では6回を被安打6で3失点。打線の援護もあって2勝目を挙げたが、この日は打線の援護にも恵まれなかった。ルーキーの試行錯誤は続く。
最後、安仁屋氏は「(佐々木は)将来的に面白い投手になる。それに2番手の(土肥)は先発したら面白いと思う」と話していた。