早実壮絶!大乱打戦制した35年ぶりV 清宮2打席連発!83号&84号

 「春季高校野球東京大会・決勝、早実18-17日大三」(27日、神宮球場)

 東京大会の決勝が行われ、今春センバツ出場校同士の対決は早実が延長十二回サヨナラ勝ちで日大三を下し、35年ぶり9度目の優勝を飾った。午後6時開始の異例のナイター開催となった一戦で、今秋ドラフト1位候補の早実・清宮幸太郎内野手(3年)は、九回の同点3ランを含む2打席連続アーチで5打点を挙げ、チームを勝利に導いた。

 フィーバーに包まれた夜の神宮で、主役が2万観衆の度肝を抜いた。清宮が2打席連発の大爆発。両軍合わせて36安打35得点、延長サヨナラの死闘を制しての優勝に「いや~、疲れました。ここまでになるとは思わなかった。思わず笑っちゃう感じ」と、うれしそうに実感を口にした。

 まずは1点リードの八回1死一塁で、高めの直球を右翼ポール際上段へ突き刺す2ラン。逆転された九回は、3点を追う無死一、三塁から、変化球を中堅左の中段へ運ぶ高校通算84号。「野球人生でガッツポーズはしたことなかったけど、思わず出ちゃいました」という同点弾が、延長十二回の野田優人内野手(2年)のサヨナラ適時打につながった。

 当初は23日に神宮第二球場のデーゲームで予定されていた決勝。収容人員や安全面を考慮し、神宮球場のナイターに変更された。試合開始2時間前で、チケット売り場にできた列は1000人超、長さ約400メートルに及んだ。午後5時の券売開始・開場予定が1時間20分も早められた。

 早実ナインは昼まで4時限の授業を受けてから球場入り。異例のナイターを「雰囲気があって楽しかった」と振り返った清宮は「また必ず当たると思うし、日大三高戦でホームランを打てたことは本当によかった」と、昨秋東京大会決勝の再戦で宿敵を返り討ちにした価値を強調した。

 春の優勝校の主将は、夏の東・西東京大会開会式で選手宣誓を務める。清宮は「勝った瞬間に『ああ、宣誓か』と思いました」と笑った。5月の関東大会を経て、いよいよ集大成の夏へ。主役の座は最後まで譲らない。

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