帝京は惜敗で決勝進出ならずも、前田監督「よくやったんじゃないかな」
「高校野球・春季東京大会準決勝、日大三9-7帝京」(23日、神宮第二球場)
帝京は反撃も及ばす、4年ぶりの決勝進出はならなかった。
初回に先制されると、常に追いかける苦しい展開。それでも6点を追う八回、佐々木俊輔内野手(3年)の2打席連続本塁打となる右越え2ランや田中悠我内野手(2年)の右越えソロなどで4点を返す。3点差の九回も1点を返し、なお2死二、三塁と一打同点の場面を作るまで食い下がった。
前田三夫監督は「まあまあ、悪いところも出たけど、よくやったんじゃないかな」と納得顔。日大三を相手に粘りを見せ「完璧にやられたわけじゃないから。修正すれば何とかなる」と、手応えをにじませた。
投手陣を中心に課題が残ったものの、今大会は初戦、2戦目の辛勝から、準決勝にまで進出。「選手も残念だったと思うけど、ここまでやれたのは収穫だと思うよ。十分」と、ナインの成長を認めた。
夏の東東京大会は第1シードでの出場が確定。6年ぶりの甲子園出場を目指す名将は「第1シードらしく頑張るよ」と、笑顔の中に決意を込めた。