早実・野村がまたもヒーロー 苦戦も八回逆転コールド勝利

 「春季高校野球・東京大会・準決勝、早実16-8国士舘」(22日、神宮第二球場)

 早実が八回逆転コールド勝ちで決勝に進出するとともに、13年ぶり4度目の春季関東大会出場を決めた。

 早実は6-8で迎えた八回2死満塁から、押し出し死球と代打・福嶋壮内野手(3年)の右越え満塁本塁打で逆転に成功。さらに12-8での2死一、二塁で清宮が高々と上げた外野飛球が相手エラーとなり2点を追加。続く野村大樹内野手(2年)の中越え2ランでこの回一気に10点を奪い、8点差となったところでコールド勝ちとなった。

 清宮を二塁に置いて1ボールからの2球目。野村はバットをボールにぶつけにいくようなスイングで、打球を中堅後方のネットに突き刺した。「打った瞬間入ると思った。高めのまっすぐ。たぶんボールだと思うが狙っていたので」と感触を振り返った、

 昨秋の東京大会決勝の日大三戦でも九回サヨナラ2ランを放った野村は、この日もコールドを決めるサヨナラ本塁打となった。いいとこ取りのヒーローは、「次につなぐという気持ちだったが、結果的にホームランになった」と屈託なく話した。

 清宮入学後の早実の十八番ともなった終盤での逆転劇に、野村は「6-8で終盤に入ったが、日大三戦や甲子園の明徳義塾戦もああいう感じで全然逆転できると思っていた。不安はなかった」と話すと、「こういう展開が多いんですよ。自分たちの気持ちの強さが出ているのかな。7点差ぐらいまでなら返せるかなと思う」と笑顔で表現した。

 野村はまた、清宮主将から常日ごろ、「俺たちはバッティングがいいんじゃなくて、粘り強くやることで相手チームから点をもらっているんだ。打とう打とうじゃなくて、つなごうつなごうの意識を持とう」と諭されていることも明かした。

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