岩村明憲、引退会見 「1試合1試合、全力で駆け抜けてきた」
今季限りでの現役引退を発表した野球の独立リーグ、BCリーグ・福島ホープスの岩村明憲選手兼監督兼球団代表(38)が10日、都内のホテルで引退会見を行った。
「非常にいろんな思い出がある。1試合1試合、全力で駆け抜けてきたという感じ。両親、家族に感謝し、これまで経験したことを軸に野球界に貢献していきたい」と話した。
現役引退の理由について「体が動くうちはプレーをしたいと思っていたが、監督として自分の名前が足かせになっている部分もあった。トータル的に考えて今年かなと思った」と説明した。
印象に残る試合に01年のヤクルトでのリーグ優勝を決定した試合や、レイズ時代のレッドソックスとのリーグ優勝決定戦を挙げた岩村は、今季終了までプレーすることもあり「グラウンドに出たら120%の力を出せるように頑張りたい。もう1試合、思い出に残る試合を作れたらいいと思う」と話した。
岩村は宇和島東高から96年のドラフト2位でヤクルトへ入団。在籍10年間でベストナインを2回、ゴールデングラブ賞を6回獲得した。07年に米大リーグ・レイズに移籍し、ワールドシリーズ進出に貢献。パイレーツ、アスレチックスを経て11年に楽天へ移籍して日本球界復帰となった。
13年からは古巣・ヤクルトでプレーし、15年にBCリーグ・福島の選手兼監督に就任。同年11月からは球団代表職も兼務していた。