日本ハム・大谷1号 「状態は悪くない」も開幕カード負け越し

 「日本ハム3-6西武」(2日、札幌ドーム)

 大谷がどんなに打ち続けても日本ハムは勝てない。今季初アーチを含む2試合連続猛打賞をマークしたが、チームは敗戦。開幕カード負け越しとなり、厳しい表情でロッカーへと消えた。

 二刀流5年目の1号は1点を追う四回に飛び出した。ウルフのカーブをフルスイング。「こすった」と言う打球は大きな放物線を描き、左翼席に着弾。「入るかどうか分からなかったけどよかった」と力で持っていったアーチを喜んだ。六回には先頭で右中間を真っ二つに破る二塁打。一塁ベースを左足で踏んで二塁に到達した。1死後、近藤の右線二塁打で走る速度を落としながらゆっくりと二塁から生還した。

 右足首痛が癒えていないだけに、右足でベースを踏むことは禁止されているが「普通に走れましたし、問題なくこなせた」と納得。この日、球場入り後、栗山監督に左足で踏むこと、スピードを抑えて走ることを意識するよう注意を受けたが、しっかり実践した。

 開幕3連戦は12打数8安打、打率・667と絶好のスタートを切った。打率と安打数、二塁打数(3本)はリーグトップ。「右にも強い打球を打ててますし、左にも大きいのを打てる。状態は悪くない」。打者で出続ければ三冠王の期待も膨らむ。次カードのロッテ戦も野手で出場予定。その一打を勝利につなげたい。

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