「選抜高校野球・１回戦、東海大福岡２－１神戸国際大付」（２４日、甲子園球場）

　快投が報われた。同点の九回１死一、二塁。東海大福岡のエース安田大将（３年）の視線の先でドラマが起きた。橋本の遊ゴロで併殺を狙った二塁手が一塁へ悪送球。二塁走者が生還し、甲子園初出場した１９８５年春以来、３２年ぶりの白星をつかんだ。

　次打者で待機していた安田は「打席が回ったら決めようと…。でも、その前に決まってうれしい」と声を弾ませた。サヨナラ勝ちを呼び込んだのは、４安打１失点に抑えたサイドスローの右腕の粘り強い投球だった。奪三振はゼロ。スライダーやシンカーを織り交ぜて打たせてとった。

　２回戦では注目の清宮、野村を擁する早実とぶつかるが、安田は「全国的に有名なチーム。自分たちの力がどれだけ通用するか試したい」と意気込んだ。