オリ吉田正、予測不能の進化弾 特大130M弾に震え上がる007

 「オリックス紅白戦、白組3-3紅組」(8日、SOKKENスタジアム)

 オリックスの2年目・吉田正尚外野手(23)は、キャンプ2度目となる紅白戦に白組の「4番・左翼」で出場。四回に左腕の斎藤から右中間へ130メートルの特大2ランを放った。実戦2試合で5打数3安打2打点。安打がいずれも長打と抜群の破壊力に他球団スコアラーも警戒心を強めていた。

 会心の一撃。打球の行方を見つめながら吉田正はゆっくりと歩き出した。

 両軍無得点の四回1死一塁。3年目の左腕・斎藤は制球を乱し、3ボール。4球目、高めに来た136キロの直球を狙っていた。豪快に振り抜き、右中間スタンドに飛び込む推定飛距離130メートルの特大弾。どよめきの中、背番号34はゆっくりとベースを一周した。

 「3ボールだったんで真っすぐ1本。フルスイングしました。久しぶりの感じでした」

 一発を放っても紅白戦。特に喜ぶこともなく、淡々と振り返った。むしろ、1打席目に金田のツーシームに空振り三振に打ち取られた打席が気になった。

 「第1ストライクをファウルしている。仕留め切れなかったのはまだまだです。1打席目が大事。すごく集中してやっていきたい」

 反省の弁を述べるが、他球団の007は震え上がった。開幕戦で当たる楽天・関口スコアラーは「一発で仕留めている。どれだけ成長しているのか分からない」と脅威を口にした。

 プロフィルでは昨年より体重は7キロ増。もちろん太ったわけではなく、ユニホームのズボンは筋肉で盛り上がっている。それでも吉田正は「まだまだ。進化し切れていないんで」と納得していない。若き大砲がどこまで成長するのか、予測不能だ。

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