巨人・菅野に侍エースの自覚 投手・大谷辞退で「彼の分も頑張りたい」

 守備練習でグラブトスする菅野(撮影・堀内翔)
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 「巨人春季キャンプ」(1日、宮崎)

 3月に開催されるWBC日本代表の巨人・菅野智之投手(27)が1日、エースとしての責任を背負った。日本ハム・大谷が投手としての出場辞退を発表。「残念な気持ちは本人が一番強いと思う。その分、頑張りたい」と思いやった。世界一と日本一を見据えるエースは、ぶれずに、ゆったりとした調整で宮崎でのキャンプ初日を終えた。

 突如、飛び込んできた二刀流右腕・大谷の投手としての出場辞退の一報。ともに先発の中心として期待されていたからこそ、菅野は無念であろうその心境をおもんぱかった。

 「彼自身も相当な思いを持ってやってきたと思うので、残念な気持ちは本人が一番強いと思う。代わりになれるかどうか分からないけど、ちょっとでも期待に応えられれば。彼の分も頑張りたいし、自分だけじゃなくて、みんなが思ってることだと思う」

 自身はエースとしての準備を着々と進めている。今オフは新球・チェンジアップ習得に着手。ワンシームもWBC公認球の縫い目が高いことにより、曲がり幅が増した。宮崎入り後はキャンプ地のブルペンに設営された本番に近い硬いマウンドで感覚を養っている。

 責任が増した中でスタートしたキャンプ初日。それでも焦りはしない。ブルペンに入らず、2度のキャッチボールなどで調整した。今後は調整に慎重を期し、「少しペースを落とします」と状態などを見て、4日からの第2クールにブルペン入りする予定だ。大舞台へエースを送り出す高橋監督は「力のある選手ですから、自分の投げるところで力を発揮してくれれば」と期待を込めた。

 練習前には青島神社に参拝。絵馬に「“頂” ケガなく一年」としたためた。「頂」は今年の自身のテーマ。その一文字に世界一と日本一への思いが強く込められた。柱として、テッペンへの道がスタートした。

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