ソフトバンク19年まで工藤監督!契約2年延長、長期政権で常勝軍団再構築

 ソフトバンクは20日、今季が3年契約の最終年だった工藤公康監督(53)との契約を2019年まで延長したと発表した。春季キャンプインを直前に控えての異例の公表。球団は過去2年の手腕に加え、若手投手の育成能力やきめ細かな選手の体調管理なども高く評価し、長いスパンでの常勝軍団構築を託した。

 手腕を評価された喜びより、強い責任感が工藤監督の全身を包んだ。新たに結んだ3年契約。19年までチームを預かることが決まった。今季の日本一奪回は当然ながら、同時に託された常勝軍団の構築。球団側の思いを理解し、まい進していく考えを口にした。

 「非常に重く受け止めている。しっかりと選手の育成もやっていかないといけない。信用して3年という契約を頂いたので報いるように5年、10年たってもホークスは強いと言われるチームを、地盤をつくっていきたい」

 秋山前監督から引き継いだ15年に日本一に輝いた。しかし、昨季は前半戦を独走しながら最大11・5ゲーム差を日本ハムにひっくり返されてリーグ2位。CSでも日本ハムに敗れた。

 それでも球団の信頼は揺るがない。三笠球団統括本部副本部長は「(V逸の)昨シーズンも83勝している。王会長も後藤社長も含めて指導者として高く評価している。V奪回もそうですが、中長期的な視点でやっていだたきたい」と契約期間延長の理由を説明した。

 シーズン中でもファーム施設に足を運び、選手の成長過程を確認。豊富な知識を生かしてコンディショニング管理にも目を配る。「育てながら勝つ」という難題に真正面から向き合っており、長期政権を託すにふさわしいと判断された。

 新たに3年という期間はもらったものの、工藤監督の軸がぶれることは一切ない。「一年一年が勝負。とにかく今年勝つということを目標にやっていくことしか考えていない」。この日行われた監督・コーチ会議では、チーム一丸となり、今季を戦い抜くことを再確認。王座奪回、その先の王国づくりの使命を果たし、球団の決断が正しかったことを示す。

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