日本ハム・大谷翔平投手（２２）が２２日、岩手県花巻市内で行われた花巻東高創立６０周年記念式典に出席し、特別表彰を受けた。母校の後輩の前で来年３月のＷＢＣ優勝を約束。さらにメジャー移籍実現後の目標として、最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞受賞を掲げた。

　壮大な目標を母校の後輩の前ではっきりと口にした。式典後のトークショー。野球好き芸人のトータルテンボス・藤田から「メジャーにいったらピッチャーとして日本人初のサイ・ヤング賞を期待しますね。すごいハードル高いと思うんですけど、大谷君なら」と大きな期待をぶつけられ、真摯（しんし）に答えた。

　「サイ・ヤング賞はピッチャーの夢です。ぜひ、獲りたい賞かなと思います」。

　高校時代は最速１６０キロを自らに課し、３年夏に見事実現した。「目指すからには高い目標を掲げる。そうじゃないといけない。そこはブレずに頑張っていきたい」。その思いは舞台がどこでも変わらない。メジャー投手の誰もが憧れる最高の栄誉。将来的に挑戦する権利を得られたならば、臆せず向かっていく。

　２０日にＷＢＣ日本代表に選出された二刀流は来年の抱負を問われ、「世界一」と言い切った。「来年はＷＢＣがある。そこで世界一になりたい。世界一の選手にもなりたい」と力強く宣言し、在校生から大きな拍手を受けた。

　前日は約１年ぶりに故郷に帰省。花巻市内の温泉に宿泊した。「久々でうれしかった。リラックスできました」。式典後は千葉・鎌ケ谷へ再び戻った二刀流。「もっともっとやらないといけない。しっかり頑張る」。世界の頂点に立つために、年末年始も厳しく追い込んでいく。