巨人・陽岱鋼1番で3割超えだ 「チームの成績第一に」ノルマ達成で優勝導く

 日本ハムから巨人にFA移籍した陽岱鋼外野手(29)が19日、都内ホテルで入団会見に臨んだ。5年総額15億円超の大型契約を結び、V奪回と自身未経験の打率3割超えを約束。高橋由伸監督(41)は1番を筆頭候補とし、打線の軸となる役割を期待した。

 使命感に燃えていた。茶色のスーツに、堤GMから贈られた赤いネクタイを着用。無数のフラッシュを浴びた陽岱鋼は「優勝に貢献しないといけない。チームの成績を第一に考えたい」と決意を口にした。

 5年総額15億円超の大型契約。堤GMは交渉の席で「優勝するには君の力が必要だ」と熱く訴えたという。この日、打順の構想を問われた高橋監督も「今まで一番多いのは1番、3番、5番。どれも軸となる打順。その辺りに入ってくれたら」と期待。その中でも、今季は固定できなかった1番・中堅での起用が有力だ。

 台湾のスーパースターの移籍会見には、故郷からも多数のメディアが出席。フェイスブックで生配信するなど、注目度の高さをうかがわせた。「打率にはこだわっている。3割は打たないといけない責任がある」と陽岱鋼。プロ11年間で打率3割は未到達の数字だが、熱気あふれる会場で自らノルマを設定した。

 背番号は2。台湾の英雄でもあるソフトバンク・王貞治会長が現役時代に背負った1、長嶋茂雄終身名誉監督の3に挟まれる格好となった。「偉大な先輩の間に入りプレッシャーはあるが、自分を信じてやりたい」。覚悟を決めた29歳が、覇権奪回の使者となる。

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