楽天・星野副会長、FA岸に猛烈アタック「東北の星になれ」

 楽天はFA交渉解禁となった11日、西武からFA宣言した岸孝之投手(31)と東京都内のホテルで初交渉を行った。生まれも育ちも地元・宮城県の“恋人”のハートを射止めるべく出馬した星野仙一球団副会長(69)は「東北の星になれ!」と猛烈アタックした。

 約1時間の交渉を終えると、星野副会長は柔和な笑みをたたえていた。「手応え?僕と会ってくれるということは、前向きに考えてくれてるなと取るようにしてるよ」。得意の口説き文句はこうだ。

 「東北の星になって、奇跡の扉を開いて欲しい」

 則本と2本柱を形成し、2013年の日本一の再現を託したい。そして「彼自身も東北への思いは強いようだね。震災もあったことで、何か手助けしたいと思っていると話していた」と復興のシンボルとして、その男気にも期待を込めた。

 4年最大16億円とされる大型契約、そして背番号11が提示された。宣言残留を認めている西武と一騎打ちの様相を呈しているが、右腕の心をグラつかせたのは間違いなさそうだ。

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