清宮、40年ぶり神宮大会制覇誓った「負けていられない」
明治神宮野球大会(11日開幕・神宮)の開会式が10日、都内の明治神宮会館で行われた。高校の部では、早実・清宮幸太郎内野手(2年)が、履正社・安田尚憲内野手(2年)ら全国の同学年のライバルに「負けていられない」と闘志満々。同校40年ぶりの大会制覇を誓った。
神妙な面持ちで社殿での参拝を終えた清宮の目に、日本一への強い決意が宿った。「全国の強豪と戦えるのはいい経験。目指すのは頂点。歴史に名を刻めるように、頑張っていきたい」。早実40年ぶり2度目の優勝へ、主将としてキッパリと意気込みを口にした。
1年夏の甲子園、同秋の国体と全国舞台を経験。だが、最上級生になって臨む今大会はやはり違う。「今までは(自分が)年下だったけど、同世代には負けていられない」と、闘志をあらわにした。
好敵手の筆頭が同学年の左のスラッガー、履正社の安田だ。会話はしなかったものの「大きいなと。打撃のよさとか、うわさは聞いている」と、基本情報はチェック済み。「自分も負けないように、打てるようにしたい」と力を込めた。
3日の東京大会決勝では、日大三の左腕・桜井に5三振を喫した。その後、映像を何度も見て、かかと重心になっていた点などを確認。ボールを置いてのティー打撃を新たに導入し、修正してきた。「整理がついた」と、6日の練習試合では高校通算75号も放った。12日の初戦の相手、静岡の左腕・池谷に対しても不安はない。
開会式後の取材では一人だけ別室を用意され「ありがとうございます」と屈託なく笑った。全国の猛者が集う秋の神宮でも、主役の座は渡さない。