藤浪、新兵器を最終チェック 12日オランダ戦で“実戦配備”
「侍ジャパン強化試合、日本3-7メキシコ」(10日、東京ドーム)
阪神・藤浪が試合前のブルペンで調整した。登板が有力視される12日・オランダ戦へ、曲がり幅の大きい「新ツーシーム」も最終チェック。「普通に投げられました」と手応えは上々だった。
秋季キャンプで試した“魔球”の精度は、実戦レベルにまで向上していた。右腕は「投げる機会があれば投げたいです」と力を込めた。WBCの公式球は滑りやすいと言われるが、その特性を生かした新球を使いこなせれば投球の幅は広がる。
この日は、ツーシームの使い手である山崎康とキャッチボールを行った。昨年のオールスターでは、藤浪から握り方の教えを請うたという。鋭く縦に落ちるボールは威力抜群。山崎康も「外国人に有効だと思います」と力強く話す。
来年3月のWBC1次ラウンド初戦の相手がキューバに決まり、チームはさらに熱気を帯びている。生き残りへ、虎の若きエースは結果を残すしかない。