日本シリーズ、両軍地元で視聴率50%超…今世紀初
10月29日に日本ハムが広島を下し、10年ぶり日本一を決めた日本シリーズ第6戦の中継番組(日本テレビ系)の平均視聴率が、広島地区で54・9%(瞬間最高68・3%)、札幌地区で50・8%(同66・5%)を記録したことが31日、分かった。シリーズで両軍の地元でともに平均50%を超えたのは今世紀初めて。関東、関西の両地区でも25%超をマークした。
連日大激戦となった名勝負が、近年のプロ野球視聴率の水準を突き抜けた高数字を叩き出した。瞬間最高はいずれの地区でも、4-4の八回表、日本ハムが中田の押し出し四球や、レアードの満塁弾などで一挙6点を奪って勝負を決めた時間帯に記録した。
01年以降、昨年まで、シリーズ中継の平均50%超は、06年に日本ハムが日本一を決めた第5戦(対中日、札幌地区)の52・5%が唯一で金字塔だった。
しかし今年は、32年ぶり日本制覇を目指したカープの地元・広島地区で、第1戦から平均50%超の連続。瞬間最高は全試合で60%超を記録した。
第6戦は関東地区でも平均25・1%(瞬間最高34・8%)、関西地区も平均26・7%(同38・4%)と全国的に注目を集めたことを示す数字となった。
【日本シリーズ・各試合の平均視聴率と瞬間最高】
◆広島地区
第1戦(22日)53・8%(61・8%)
第2戦(23日)53・8%(63・6%)
第3戦(25日)59・6%(74・1%)
第4戦(26日)48・6%(60・8%)
第5戦(27日)44・4%(62・6%)
第6戦(29日)54・9%(68・3%)
◆札幌地区
第1戦(22日)40・4%(48・2%)
第2戦(23日)33・2%(43・4%)
第3戦(25日)37・7%(49・5%)
第4戦(26日)35・1%(48・0%)
第5戦(27日)34・8%(53・0%)
第6戦(29日)50・8%(66・5%)
※両地区とも第3戦は継続中継した「報道ステーション」枠で最高値を記録(数字はビデオリサーチ日報調べ)