日本ハム中田 男泣き「泣いちゃったね…」悔しさバネに歓喜の抱擁

 「西武0-1日本ハム」(28日、西武プリンスドーム)

 抱き合って喜ぶバッテリーにゆっくりと近づき、飛びついた。自然と涙があふれた。4年ぶりのリーグVに「泣いちゃったね」と照れ笑いを浮かべた日本ハム・中田翔外野手。この日は3度の得点機で倒れるなど、4打数無安打に終わったが「ストレス、プレッシャーが(優勝で)一気になくなった」と声を弾ませた。

 4年前は「のびのびやらせてもらった」と先輩に引っ張られての優勝。今季は4番として、屋台骨を支えた。だが、「ふがいなさ、悔しさを感じながらやった1年だった」と振り返る。成績に決して満足はしていない中で、プロ9年目でキャリアハイの110打点。主軸の役割を果たした。

 今年の目標を問われ「数字は一切、眼中にない」と言い切っていた。背景に開幕前の栗山監督の言葉があった。「タイトルはチームを優勝させることだ。清原はタイトルを獲ってないけど、優勝させた」。自らの立場を自覚した。「優勝しか考えてない」。言葉を結実させた。

 昨季、減量してシーズンに臨み、終盤で息切れした経験から、今季は「体を大きくして1年間、戦える体作りをしたい」と、ビルドアップした105キロで開幕。以降、健康管理には特に気を使うようになった。夏場には体の中の毒素を抜くべく、水素水生成ボトルを購入。自覚がもたらした行動だった。

 最大11・5差を逆転しての戴冠。「去年、あれだけボコボコにされた。そういうチームに勝ったことがうれしい」。胸にある悔しさをバネにしてきた。決戦に備えて丸刈り姿で挑んだ主砲の顔に笑顔が広がった。

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