広島新庄“堀の一泣” 「そこだけが悔しい」木更津2番・木戸に先制被弾
「全国高校野球・3回戦、木更津総合2-0広島新庄」(17日、甲子園球場)
涙はなかった。左腕対決に敗れた広島新庄のエース堀瑞輝投手(3年)は「コントロールもいいし、かなわないピッチャーだなと思った」と木更津総合・早川の力を認めた。制球力重視で2失点無四球完投。「楽しんでできた」と白い歯も見せた。
唯一悔やんだのは、初回の投球だ。「力んで真ん中にいってしまった。すごくそこだけが悔しいです」。1死から2番・木戸へ投じた3球目の直球が高めに浮き、右翼ポール際に先制本塁打された。
プロ注目の左腕は、聖地で3試合30回370球を一人で投げ抜いた。2点ビハインドの九回2死から「最後になるかもしれないと思った」と142キロ直球で空振りの三振を奪ってみせた。
小学3年生で登った日本一の山、富士山に感動した少年は、次なるステージで日本一を目指す。





