唐津商・谷口、ピクピク投法が功を奏するも…

 「全国高校野球・2回戦、木更津総合2-0唐津商」(13日・甲子園球場)

 唐津商(佐賀)のエース・谷口優成投手(3年)は、独特の変則フォームで強豪の木更津総合打線を2失点に抑えたが、打線の援護がなかった。初回の投球練習からスタンドにはざわめきを起こしたフォーム。苦心してつかんだ“自分だけの投球”が全国の舞台で通用することを証明した。

 「去年の冬から取り組み始めて、春の公式戦から使っていました」と谷口。投球時に軸足が伸び上がるクセがあり、それを修正するために左足を蹴り降ろすようになった。すると左足が地面に着くまで相反する動きのため、体がピクッ、ピクッと小刻みに揺れる。

 視察したスカウトら関係者は「ピクピク投法」と呼んでおり、甲子園練習でも報道陣から注目された。二回に3連打を含む4本の長短打で2点を失ったが「三回以降は自分の投球ができました」と追加点を許さなかった。

 センバツ8強の木更津総合を相手に2失点完投は胸を張れる結果。それでも本人は「トータルで2点に抑えられたのは良かったですけど、連打を浴びてしまった」と大粒の涙を流し、こみ上げる悔しさを抑えきれなかった。

 今後については大学に進学して野球を続ける予定。気になるフォームについては「普通にきれいな、スムーズなフォームで投げられるようになりたい」と言う。「これは今、力を出すためのフォーム。プロ野球選手みたいにスムーズにムダな動きを無くしたフォームにしたい」とピクピク投法にはこれで終止符を打つ考えだ。

 吉富俊一監督は「今のフォームになったのは、僕の指導不足。伸び上がるクセを矯正できなかった。まだ体に力がないので、体幹や下半身を鍛えればもっといいフォームで投げられると思う」と今後の成長に期待をかけていた。

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