中越・今村号泣 九回1死までノーヒットノーランも暗転
「全国高校野球・1回戦、富山第一1-0中越」(11日、甲子園球場)
2年連続出場の中越(新潟)は、エース・今村豪投手(3年)が九回1死まで無安打投球を続けていながら、連打を浴びてサヨナラ負けを喫した。
マウンドで天を仰いだ。無安打投球は九回1死から一気に暗転。しかも初安打からの2連打でサヨナラ負け。中越・今村が涙に暮れた。
0-0の九回。先頭打者を打ち取り、観衆がざわつき始めた直後だった。外角を狙ったスライダーがあまく入り、狭間に右中間へ二塁打を浴びた。
初の被安打。聖地にため息と歓声が交じる。「二塁打で焦りが出た」。冷静さを失い、リズムが狂った。気持ちを整理しないまま投げた直球は真ん中高めへ。河原に左中間へのサヨナラ打を許した。
「一拍、置けばよかった。失投2球で負けたのは自分の力不足。本当に悔いがある」。スタンドへのあいさつを終えると、その場に崩れ落ちて号泣した。
新潟大会開幕2週間前に左肘を痛めた。負傷前は130キロ台後半を記録していた直球は、この日最速130キロ。それでも新潟大会同様にスライダー、シュートを主体とした投球で凡打の山を築いた。
「(無安打投球は)意識せず、自分の投球をしようと思った」。八回2死満塁は頭上への強烈なライナーに、グラブを差し出して好捕。打線を鼓舞する投球を続けたが、援護がなかった。
この日は本田仁哉監督の40歳の誕生日だった。「勝ちをプレゼントしたかった…。悔しい」。18歳左腕には大きなショックが残る敗戦だった。





