京都のドカベン散る 2安打と気を吐くも、大敗

樟南に敗れ、涙を拭う京都翔英・石原=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球・1回戦、樟南9-1京都翔英」(10日・甲子園球場)

 初出場の京都翔英は投手陣が打ち込まれ初戦突破はならなかった。ドラフト候補の石原彪捕手(3年)は2本の二塁打を放つなど3打数2安打と気を吐いたが、勝利には結びつかなかった。

 試合後、“ドカベン”は大粒の涙を流した。「京都代表として大差で負けてしまったことは…。自分たちの力を出せなかったです」。自慢の強力打線が樟南のドラフト候補左腕・浜屋の前に封じられた。それだけに悔いが残るのが初回だ。

 プレーボールから連続四球で無死一、二塁の好機を作り、3番・森元の左中間適時二塁打で先制した。なおも無死二、三塁で打席に入った石原。「低めの変化球に力んでしまった」と痛烈な打球はゴロとなって三塁正面を突いた。

 さらに走塁ミスも響き、たたみかけるところで追加点を奪えなかった京都翔英。「あそこで1本を出せなかった自分の責任」と石原は4番として敗戦を背負った。「チャンスになればと思って」と第2打席、第3打席と左翼へ痛烈な二塁打を放った。だが初回に狂った打線の歯車は最後まで戻らなかった。

 「自分としてはすごく楽しかったです」と大粒の涙を流しながら大舞台を振り返った石原。今後はプロ志望届を出す意思を固めており「高校3年間はチームメートに助けられた。プロに行くなら自分でもっとしっかりやらないといけない」と力を込めていた。

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