鷹、難攻不落Gエースを攻略!貯金23に

 「交流戦、ソフトバンク2-1巨人」(10日、ヤフオクドーム)

 高次元のつばぜり合いだった。結果を分けた根拠を求めるなら、執念のようなものとしか言いようがなかった。ソフトバンクは、巨人のエース・菅野を粘り強く攻め立てて4連勝。「菅野君に勝てたことが大きい。みんな自信になると思う」。工藤監督は頬を緩めた。

 風穴をあけたのは、内川だ。三回2死一、二塁。内角のワンシームに詰まらされながらも、右前への飛球にする。打球は長野のスライディング捕球を間一髪で逃れ、こぼれた。最強打線の4番VS難攻不落の右腕。この場面は先制適時打の前者に軍配が上がった。

 「ワンシームか、ツーシームかな?分かんない。とにかく前に飛ばそうと必死に打ちました」

 この回、無死一、三塁から城所のセーフティースクイズを菅野の絶妙なグラブトスに阻まれ、続く柳田も空振り三振。そんな分水嶺(れい)に主将内川が仁王立ちした。

 1-1の八回には、2四球と安打などで1死満塁と勝ち越し機を作る。ここで鶴岡が、菅野から勝ち越しの右犠飛を打ち上げた。「本当はきれいに打ちたかったけど、僕にはあれが精一杯」。控えめな言葉で殊勲者は、勝負を決めた打席を振り返った。今季最多の貯金23、2位・ロッテに今季最大の8・5ゲーム差。交流戦でもソフトバンクの勢いが止まらない。

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