中日・佐藤、初登板&初先発で初勝利

プロ初登板・初先発で初勝利を挙げた佐藤は、ウイニングボールを手に笑顔
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 「DeNA3-6中日」(10日、横浜スタジアム)

 中日のドラフト2位・佐藤(東北福祉大)が、慣れないお立ち台で照れくさそうにはにかんだ。「うれしいです」。チーム4連勝のことを聞かれても、中日新人の初登板初勝利が1998年の川上憲伸以来、18年ぶりだと聞かされても「は、はい」と言葉が詰まった。

 プロ第1球は140キロ速球。ストライクを奪った。5回2安打1失点。二回、筒香に144キロを右中間席へ運ばれたが、2点目は許さなかった。最速146キロ。キレのある速球にスライダー、ツーシームを織り交ぜた。六回に代打を送られ、勝利投手の権利を手にして中継ぎ陣に託した。

 弔い星になった。2週間前。地元・宮城に住む祖父・定(さだむ)さんが肺気腫で亡くなった。88歳だった。昨年末には入院先の病院でプロ入りを報告。居合わせた看護師からサインを求められた。ペンを走らせる姿は、定さんにとって何よりの喜びだったに違いない。

 「やさしい性格」と自己分析するみちのく右腕。その言葉通り、真面目にコツコツと成長を遂げる。

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