東大・宮台登板なし…敗戦見守るだけ

 「東京六大学野球、立大8-2東大」(9日、神宮球場)

 東大は敗れ、02年秋以来14年ぶりの勝ち点奪取はならなかった。1回戦で完封勝利を挙げた宮台康平投手(3年・湘南)はコンディションが回復せず、登板しなかった。立大はリーグ戦初先発の黒萩幸生投手(4年・遊学館)が今季初勝利。明大は逆転勝ちで勝ち点3とした。今秋ドラフト上位候補右腕・柳裕也投手(4年・横浜)が今季4勝目。

 見守ることしかできなかった。東大・宮台はブルペン投球も行わず、サポートに回った。マウンドに立つことなく敗戦を見届けた左腕は「中1日で投げるという体力的な部分で足りない」と、悔しげに現実を受け止めた。

 左肩を痛めた昨年は、1試合100球の投球制限があった。今季は完投できる体になったが、完封した1回戦は141球の熱投。この日の朝も肩の張りがあり、キャッチボールで状態を確認して先発を見送った。

 僅差なら終盤2イニングの投入プランもあったが、先発・柴田が2被弾などで五回途中7失点。無理はさせられなかった。浜田一志監督(51)は「宮台のコンディションは50%ぐらい。リスクとのてんびん」と説明した。

 勝ち点奪取に立ちはだかる“中1日の壁”。宮台は「3戦目に投げるのは難しい」と認めた上で「チャンスは何度もあると思う。法大戦に向かって、体を作っていきたい」と、前を向いた。「“宮台劇場”にならないように」という指揮官の言葉通り、全員で壁を乗り越えるしかない。

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