楽天・則本 開幕戦・鷹斬りへ万全

 「オープン戦、楽天1-0中日」(12日、静岡)

 ルーキーイヤーからの4年連続開幕投手が決まっている楽天・則本が、オープン戦2度目の先発。六回まで投げ、中日打線を1安打無失点に抑え、万全の仕上がりをうかがわせた。

 真っすぐの最速は151キロ、最も遅い球は90キロ台のスローカーブ。スライダー、フォークなど、変化球は普段より多めに投げた。六回は、わざとピンチの場面を想定して、セットポジションから投げる、という本番に向けての抜かりのなさ。

 球場を訪れた星野仙一副会長も「順調だな。接戦でも心配ない」と絶賛。ところが本人は「決め球が甘かった。カーブの精度もいまひとつ。仕留めにいったところで仕留めきれなかった。そこを乗り切らないと、本番では失点につながる」と納得いかない様子。望むところが高いが故の高尚な悩みか。

 「リリーフ陣の負担を少なくするために、完投の数を増やしたい」。開幕の相手は昨季日本一のソフトバンク。強力打線相手に、ワンマンショーも期待できそうだ。

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