「ソフトバンク春季キャンプ」（１６日、宮崎）

　右肩手術からの復活を目指すソフトバンク・松坂大輔投手（３５）が１６日、フリー打撃に登板し、２７２日ぶりに打者を相手に投げた。城所に柵越えこそ浴びたが、計３５球中、安打性の当たりを３本に抑えた。

　「打者に立ってもらうと、ブルペンと雰囲気が違っていいな、と思った。どの球種でもしっかりストライクを取れたのが一番良かった」と笑った。

　球種を予告した登板でも、ほとんど快音を許さなかった。「スライダーがエグい。真横に曲がってヤバかった」と城所。得意の変化球で空振りを奪うなど、順調な復調過程を存分に感じさせた。

　登板後は再びブルペンに戻り３５球。フリー打撃と前後のブルペンを合わせ今キャンプ最多の１０８球を投げた。「投げていくうちに課題は解消される。取り組んでいることは間違いではない」とうなずいた。打者との対戦を経て、いよいよ実戦へ－。平成の怪物が復活ロードを力強く歩んでいる。