日本ハム大谷をメジャー関係者が大絶賛

 大リーグ関係者や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが8日(日本時間9日)、2日目を迎えた。この日、ポスティング申請をした広島・前田健太投手(27)への注目度が高まる中、毎年、来日して日本選手を視察しているメジャー球団の幹部は、日本ハム・大谷翔平投手(21)を「世界一のボールを投げている」と絶賛した。

 「我々のチームで投げてほしい」。日本球界に精通しているメジャー球団の幹部は、はっきりとそう言った。この日、ポスティング申請を行った広島・前田のことではない。同幹部がラブコールを送った相手は、まだメジャー移籍の権利を持たない大谷だった。

 「投手としてはまだグリンキーより下かもしれないが、投げているボールは確実に上」。今季19勝を挙げ、このほどダイヤモンドバックスと6年総額254億円で合意したメジャー右腕と比較し、「投げている球は世界一だ」と言い切った。

 『世界一』の理由。「100マイル(約161キロ)の速球にすばらしい変化球。特にスプリットはアンビリーバブルだ。あの球を投げられる投手はメジャーにはいない。身体能力が高く、頭が切れる。立ち姿も美しい」。日本で見てきた投球を思い起こしながら「彼はモンスターだ。今すぐにでも通用する」と大絶賛した。

 その一方で同幹部は条件提示する側の目線で、大谷のメジャー移籍が実現した場合の争奪戦の激化を危惧。「とんでもないことになる。どんなオファーを手にするのか想像できない」とため息をついた。揺るぎない評価。21歳の若きエースは、すでに大リーグ関係者の心をわしづかみにしている。

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