日本ハム・大谷翔平投手（２１）が４日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、１億増の２億円（推定）で契約を更改した。高卒４年目での到達は０８年のダルビッシュ有投手と並んで史上最速、最年少タイのスピード昇給となった。

　びっくりの大幅昇給だった。会見場に現れると、開口一番「うれしく思います。これだけの評価をしてもらってありがたいです。それくらいの価値のある人物かどうか、自問自答しながら練習していきたい」。大谷は笑顔を見せながらも、金額の大きさに責任感をにじませた。

　３年目の今季は飛躍を遂げた。１５勝で最多勝。最優秀防御率に最高勝率、投手ベストナインも受賞し“４冠”。それでも２１歳の２億円プレーヤーは来季に向けて「ゼロからのスタート。基礎づくりからして、さらにワンランク上を目指したい」と謙虚に語った。

　今オフは「僕の身長（１９３センチ）なら問題ない」と、現在の９３キロから１００キロボディーにすることも視野に入れる。１１月のプレミア１２で１６１キロをマークしたが「もっと伸ばしたい」と球速アップにも意気込んだ。

　ただ、投手として躍進したが、野手では７０試合で打率・２０２と過去最低の成績に終わった。「これが実力と受け止め、うまくなるために練習する」と投打両面を磨く覚悟だ。

　２億円の使い道を問われると「（今も）十分、ぜいたくしているので特に…」と困惑の表情を浮かべた二刀流右腕。今季以上の数字を残すため、オフも練習に励むことしか頭にないようだ。